興味半分の極み管理人―ヒジリの行き当たりばったりな日々の一端を載せております。
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……ふぅ、軽く椅子を組み立ててただけですが、それで1時間近くも使ってました。
力の加減とかが変だったからか、少々疲れた……。
どうしてここはこんな構造をしてるんだろう、とかそのような疑問も絶えなくて、作業の手が止まることもしばしばで。でも、こんな小さなことでも久々の土曜大工で新鮮な気分でした。
しかし、思ったより忙しくなってきたんだなぁ。ここまで日記もまともに書けないとは。
続きは昼に上げたものの続き(一問分のみ)です。
力の加減とかが変だったからか、少々疲れた……。
どうしてここはこんな構造をしてるんだろう、とかそのような疑問も絶えなくて、作業の手が止まることもしばしばで。でも、こんな小さなことでも久々の土曜大工で新鮮な気分でした。
しかし、思ったより忙しくなってきたんだなぁ。ここまで日記もまともに書けないとは。
続きは昼に上げたものの続き(一問分のみ)です。
【創作競い合いバトン 5/8】
5,モテるのはどちらですか?
真正面からの力のぶつかり合いで勝てないことは最初から分かっていた。
態々あちらから勝機を作ってくれると言うのであれば、それに乗らない手はない。
心の底にまで響き渡るような嘆きの声を体現したような、重く低い音色が曲となって奏でられて、それと同じ重みを持つ雰囲気がホレスを包み始める。
思い返される故地の悪夢。忌み子として民に疎まれ、それでも家族を守らんと立ちあがり続ける中で訪れた悪魔の囁き。全てを滅ぼすはずの死の呪いを受け切った末に、舞い降りた悪魔自身をも葬り去った後で残ったのは、滅んだ村それだけだった。
――…………ったく、最後まで下らない場所だったな。
この世に生を受けてから、温かな家庭の外に出れば、理に縛られる愚かな人々の手によって虐げられ続ける、そのような過酷な大地で得た……否、付き纏うこととなった忌むべきもの、それこそが、言葉を失う中でいつしか薄れ記憶の奥底に封じられていたはずの禁呪だった。その力が、今再びここに巻き起こされようとしている。
最早形振り構っていられるような相手ではない以上、そのようなものであっても力と変えて立ち向かわなければならない。
「おおうっ!!それがお主の持てる最大の力かァッ!!!」
生命の根源を断ち斬らんと欲する黒い奔流が、ホレスの背後から瀑布のように暴れ狂っている。
不気味な宝石箱の出現から兆しを見せて、今まさに発動しようとしている大呪を前にしても、バクサンは全く臆する様子を見せず、それどころか喜々とした様子で真正面から見入ってさえいた。
「これ程までの負の力を支えようたァ見事なものよォッ!!さァ、遠慮は要らぬ、全てぶつけるがよかろうッ!!!」
そして、感服の意を表すると共に、こちらの攻撃を真っ向から受け切るつもりであるのか、両手を高々と広げながらそう言い放っていた。
「ザラキーマ……!!」
そうして悠然と佇んでいるバクサンに躊躇いながらも、ホレスは右手を前に突き出しながら呪文の名を唱え上げた。
同時に、集っていた黒い光の奔流が一斉に動き出す。里一つを滅ぼしてしまえる程の忌むべき力が、全てバクサン目掛けて殺到した。
――くそ……どうなっても、知らないぞ……!
構えすらなく無防備に立っているだけにも関わらず、それは死の呪いによって処刑される者とは程遠い程の生気に満ち溢れていた。だが、如何に限りなく不死身に近い体を持つバクサンと言えども、村を一つ丸ごと滅ぼせるだけの力を前には……
テドンの村に滅びの雨として降り注いだ黒い光が、今はただ一人の巨漢のみを打ちすえ続けている。その黒い瀑布の中に、その姿を見い出すことはできなかった。
「感じる、感じるぞォッ!!!ホレス坊、お主の力の根源がァッ!!」
「……!!?」
しかし、その中から唐突に、巨漢が感嘆の声を高らかに上げるのが聞こえてきた。
「お主も分かっておろうッ!!お主自身が忌むべきこの力ァッ!!それが裏づける過去を乗り越えてきたと言う事をォッ!!!」
ホレスが放ったザラキーマの呪文はまさに全ての希望を掻き消す絶望の象徴だった。だが、自らにまで浴びせられたそれを、ホレスはかつて自ら受け切って見せた。その証として残ったのが、様々な思惑に惑わされぬ信念と、呪いの類を跳ね除ける耐性に他ならない。
――おい……そんな理屈云々の問題じゃないだろうが。
だが、ホレスにとって、そのようなことは最早問題ではなかった。呪文を防ぐ素振りすら見せずに究極の禁呪であるザラキーマを受け切り、あまつさえ今もなお溌剌とした声で呼びかけてきてさえいる。
「……ザキの力をまともに受けてどうして生きていら……」
「さてェッ!!お主が抱えてきた闇を垣間見た所で、ワシもお主に光を指し示そうではないかァッ!!!幾度圧し潰されようとも蘇るゥッ、不屈の漢の根性を見よォッ!!」
その疑問をまともに問うより先に、黒い光の奔流が突如として割れて、その合間からバクサンの凄まじい形相の笑顔が見えた。喜々とした様子で身を引き締めつつ、先程の火球の呪文の時と同様に己の情熱を乗せて、高らかと言い放っている……。
「イオナズンッ!!!」
それが導く力の答えが、叫びと共に告げられた。
術者である巨漢を中心として眩い光が一閃し、轟音と共に一気に膨れ上がる。大自然にも勝る程の暴風と焦熱を以って全てを――ホレスが放ったザラキーマの黒い光すらも吹き飛ばし、大地さえも打ち砕く。
自らも吹き飛ばされかねない中で、大男は狂喜満面の笑顔のままで地面に足をついてどっしりと佇んでいた。
「駄目だ、こいつ…………」
爆炎が自らの方に近づいてくることすら感じていない様子で、ホレスはただ一言そう呟かずにはいられなかった。
何もかもを無に帰すはずの力をこうも容易く打ち破るなど、人間にできる芸当ではない。改めてバクサンを正真正銘の化け物だと実感を深めながら、イオナズンの光の中へと呑み込まれていく……
――……流石に、こんな下らない力なんかいつかは敗れるとは思っていたけどな……。
過去の憎しみの結晶など、最初からホレス自身が否定していた下らないものでしかなかった。
前進と進化を信条とする化け物相手にそのような力を用いようとした時点で、この勝負は最初から敗れていたのかもしれない。
それでも、着実に前に進み続けるホレスが抱えるただ一つの負い目に対する答えが、ここに明確に示されたことだけは確かだった。
人に蔑まれ続けた過去を負うホレスよりも、人の目を引く豪快な今を生きるバクサンの方が格好良く見える――をコンセプトとして書いておりました。
で、どちらがモテるかって?バクサンだと思う人は拍手をお願いします(壊)
5,モテるのはどちらですか?
真正面からの力のぶつかり合いで勝てないことは最初から分かっていた。
態々あちらから勝機を作ってくれると言うのであれば、それに乗らない手はない。
心の底にまで響き渡るような嘆きの声を体現したような、重く低い音色が曲となって奏でられて、それと同じ重みを持つ雰囲気がホレスを包み始める。
思い返される故地の悪夢。忌み子として民に疎まれ、それでも家族を守らんと立ちあがり続ける中で訪れた悪魔の囁き。全てを滅ぼすはずの死の呪いを受け切った末に、舞い降りた悪魔自身をも葬り去った後で残ったのは、滅んだ村それだけだった。
――…………ったく、最後まで下らない場所だったな。
この世に生を受けてから、温かな家庭の外に出れば、理に縛られる愚かな人々の手によって虐げられ続ける、そのような過酷な大地で得た……否、付き纏うこととなった忌むべきもの、それこそが、言葉を失う中でいつしか薄れ記憶の奥底に封じられていたはずの禁呪だった。その力が、今再びここに巻き起こされようとしている。
最早形振り構っていられるような相手ではない以上、そのようなものであっても力と変えて立ち向かわなければならない。
「おおうっ!!それがお主の持てる最大の力かァッ!!!」
生命の根源を断ち斬らんと欲する黒い奔流が、ホレスの背後から瀑布のように暴れ狂っている。
不気味な宝石箱の出現から兆しを見せて、今まさに発動しようとしている大呪を前にしても、バクサンは全く臆する様子を見せず、それどころか喜々とした様子で真正面から見入ってさえいた。
「これ程までの負の力を支えようたァ見事なものよォッ!!さァ、遠慮は要らぬ、全てぶつけるがよかろうッ!!!」
そして、感服の意を表すると共に、こちらの攻撃を真っ向から受け切るつもりであるのか、両手を高々と広げながらそう言い放っていた。
「ザラキーマ……!!」
そうして悠然と佇んでいるバクサンに躊躇いながらも、ホレスは右手を前に突き出しながら呪文の名を唱え上げた。
同時に、集っていた黒い光の奔流が一斉に動き出す。里一つを滅ぼしてしまえる程の忌むべき力が、全てバクサン目掛けて殺到した。
――くそ……どうなっても、知らないぞ……!
構えすらなく無防備に立っているだけにも関わらず、それは死の呪いによって処刑される者とは程遠い程の生気に満ち溢れていた。だが、如何に限りなく不死身に近い体を持つバクサンと言えども、村を一つ丸ごと滅ぼせるだけの力を前には……
テドンの村に滅びの雨として降り注いだ黒い光が、今はただ一人の巨漢のみを打ちすえ続けている。その黒い瀑布の中に、その姿を見い出すことはできなかった。
「感じる、感じるぞォッ!!!ホレス坊、お主の力の根源がァッ!!」
「……!!?」
しかし、その中から唐突に、巨漢が感嘆の声を高らかに上げるのが聞こえてきた。
「お主も分かっておろうッ!!お主自身が忌むべきこの力ァッ!!それが裏づける過去を乗り越えてきたと言う事をォッ!!!」
ホレスが放ったザラキーマの呪文はまさに全ての希望を掻き消す絶望の象徴だった。だが、自らにまで浴びせられたそれを、ホレスはかつて自ら受け切って見せた。その証として残ったのが、様々な思惑に惑わされぬ信念と、呪いの類を跳ね除ける耐性に他ならない。
――おい……そんな理屈云々の問題じゃないだろうが。
だが、ホレスにとって、そのようなことは最早問題ではなかった。呪文を防ぐ素振りすら見せずに究極の禁呪であるザラキーマを受け切り、あまつさえ今もなお溌剌とした声で呼びかけてきてさえいる。
「……ザキの力をまともに受けてどうして生きていら……」
「さてェッ!!お主が抱えてきた闇を垣間見た所で、ワシもお主に光を指し示そうではないかァッ!!!幾度圧し潰されようとも蘇るゥッ、不屈の漢の根性を見よォッ!!」
その疑問をまともに問うより先に、黒い光の奔流が突如として割れて、その合間からバクサンの凄まじい形相の笑顔が見えた。喜々とした様子で身を引き締めつつ、先程の火球の呪文の時と同様に己の情熱を乗せて、高らかと言い放っている……。
「イオナズンッ!!!」
それが導く力の答えが、叫びと共に告げられた。
術者である巨漢を中心として眩い光が一閃し、轟音と共に一気に膨れ上がる。大自然にも勝る程の暴風と焦熱を以って全てを――ホレスが放ったザラキーマの黒い光すらも吹き飛ばし、大地さえも打ち砕く。
自らも吹き飛ばされかねない中で、大男は狂喜満面の笑顔のままで地面に足をついてどっしりと佇んでいた。
「駄目だ、こいつ…………」
爆炎が自らの方に近づいてくることすら感じていない様子で、ホレスはただ一言そう呟かずにはいられなかった。
何もかもを無に帰すはずの力をこうも容易く打ち破るなど、人間にできる芸当ではない。改めてバクサンを正真正銘の化け物だと実感を深めながら、イオナズンの光の中へと呑み込まれていく……
――……流石に、こんな下らない力なんかいつかは敗れるとは思っていたけどな……。
過去の憎しみの結晶など、最初からホレス自身が否定していた下らないものでしかなかった。
前進と進化を信条とする化け物相手にそのような力を用いようとした時点で、この勝負は最初から敗れていたのかもしれない。
それでも、着実に前に進み続けるホレスが抱えるただ一つの負い目に対する答えが、ここに明確に示されたことだけは確かだった。
人に蔑まれ続けた過去を負うホレスよりも、人の目を引く豪快な今を生きるバクサンの方が格好良く見える――をコンセプトとして書いておりました。
で、どちらがモテるかって?バクサンだと思う人は拍手をお願いします(壊)
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