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興味半分の極み管理人―ヒジリの行き当たりばったりな日々の一端を載せております。
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 週には満たないけどお久しぶりです。ブログの更新ペースがあまり良くなくなってきたなぁ。
 体調を崩したり、想像以上に忙殺されたり、怠惰な私なりに地獄を味わってきました(壊)。日記を書く時間を削って創作できるだけでもまだありがたい方ではあるのですがね。

 とりあえず、書きためた分を放出してみます。まずはバトンから。
 求めし道の方はまだ今しばらくお待ちください。




【創作競い合いバトン】

・創作キャラを2人(+ツッコミ1人登場もOK)登場させて,なりきって答えて下さい。
・喧嘩乱闘第三者乱入何でもOK。

 指定キャラ
 チャンピオン:根性の漢 バクサン=ドンチュ
 チャレンジャー:不死身の冒険者 ホレス




1,お2人のお名前を教えて下さい。

2,2人のうち,頭がいいのはどちらですか?

3,運動神経がいいのはどちらですか?

4,歌が上手いのはどちらですか?

5,モテるのはどちらですか?

6,動物に好かれるのはどちらですか?

7,運が悪いのはどちらですか?

8,ここなら相手には負けない!って所はありますか?

拍手[1回]


1,お2人のお名前を教えて下さい。

 広く取られた道場の土俵の上で、戦いが繰り広げられようとしていた。
 一人はもはや人ならざる程の体躯を有する根性の巨漢・バクサン=ドンチュ、対するは痩躯でありながらもその眼光に強い意志を宿す不死身の闘士・ホレス。
 狂おしいまでの歓喜を体全身で表現しつつ哄笑するバクサンと、武器を取りながらもこちらから攻めようとしないホレス。今はまだ、互いに睨みあうだけだった。

2,2人のうち,頭がいいのはどちらですか?

 坩堝の如き煉獄の道に、死者の嘆きが立ち込める谷底。その程度の修羅場を如何に数多く潜りぬけたとて、この男の前には大した意味はなさない。

「どおりゃあああああっ!!」

 先制を取ったのは、意外にもバクサンの方だった。巨体に似合わぬ速さで一瞬で距離を詰め、その巨大な手のひらをホレスへと押し出す。
「――っ!!」
 単純なようで、それをかわすことも許されぬ程の狙いと速度、そして圧倒的な力を持った一撃が彼へと叩きこまれる。

「させるか……!」

 だが、その張り手は不可視の結界に阻まれて間一髪のところでホレスに届かなかった。
「おおうっ!!それは聖域の結界かァッ!!!よもや斯様な使い方をしようとはなァッ!!」
 先程までホレスが立っていた位置の床に、開け放たれた巻物が拡げられて、書き綴られた文字が光り輝いている。
 バクサンの渾身の一撃は、その魔道具によって築かれた不可視の防壁によってその勢いを逸らされていた。ホレスの身代わりとなって攻撃を受け止めている一瞬に間合いを切り、直撃を避けることができたのだろう。
――…………冗談じゃない、こいつも通じないのかよ。
 勢いを止めることにこそ成功したが、それでも無傷という訳にはいかなかった。後ずさる直前に結界を伝わる衝撃が、腹の底から突き上げるようにホレスの臓腑にまで至り、心身共に大きく揺さぶってくる。
 万全の備えを以って防いで尚も十分な威力を持つ脅威を瞬時に知りながら、ホレスは心中で舌打ちしていた。

 こちらが如何に策を弄した所で、その尽くを力一つで上回ってくる。
 智謀の類など持ち合わせずとも十分に相手を追い詰められる中で、彼の積み重ねてきた知識や知恵を計れるはずもなかった。




 これだけ力一辺倒で誰も彼も圧倒できるのだから、バクサンの知恵を振り絞らせる環境を作るのが大変だ。
 少なくとも、火薬や呪文を扱う知識に関しては誰も敵わないはずですが……。

3,運動神経がいいのはどちらですか?

「おおうっ!!我が力を受け止めるたぁ見事な結界よなァッ!!この場で打ち砕くのが惜しいのォッ!!」

 足元に敷かれた巻物を媒体として張られた強固な結界も、力ずくで打ち破られようとしていた。
 攻撃の勢いを逸らすようにして発動されても、突き崩すことに特化した力に対しては脆い壁でしかない。

「ぬっはぁっ!!!」

 自分を倒すそのためだけに、これだけの防御の力を作り上げたことに感心しながらも、バクサンは容赦なく力を振るった。振り上げられたその巨大な足が振り下ろされると共に結界は打ち砕かれ、巻物ごと押し潰されてしまった。

――だが、そう来ることは読めていた!!

 その瞬間が、ほんの僅かな隙につながった。
 何事も否定することなく己の身で感じ入ろうとする性根故に、結界の力を味わんと力をぶつけてくることは、これまでの経験から既に分かり切っていたことだった。
 結界を破壊したその瞬間に空高く飛びあがり、瞬時に背後を取ってその背中へと左手に取った刃を振り下ろす。
「何!?」
 だが、剣が相手に届く直前に、巨大な手のひら……否、指に阻まれていた。相手に背に向けていたはずがいつの間に反転したのか、既に全く隙を見せていない。

「どっせぇええいっ!!」
「!」

 そのまま武器を掴んで動きを封じた所で放たれる頭突きに、ホレスは身を反らしての宙返りで空高くかわしていた。同時にその勢いのままに繰り出す斬撃がバクサンを切り裂く……
「ウワーハッハッハーッ!!恐れず攻めてこようとはなァッ!!流石はワシが見込んだ漢よなァッ!!」
「ちっ!!」
 が、手応えは全くなく、逆にこちらの剣の方が刃毀れを起こしている始末だった。
 しかしバクサンはそのようなことよりも、ホレスが恐れることなく戦う姿勢を崩さずにいることに感服した様子で、歓喜を露わにしていた。

「さもあれその身のこなしィッ!!見事なものよォッ!!」
「…………人の事を、言えた口か……。」

 常人であれば……否、如何なる達人でさえも見切れずになす術もなく倒されてしまうはずが、今ここまで上手く立ちまわって生き残っている。それを支えているのは、単純な速さでも強靭さでも、はたまた力でもなく、その身体能力の全てを以って自分のもてる最善を尽くすことだった。
 だが、そう褒めたたえるバクサンを超えることなどできはしない。これだけの身体能力をもっていてもあくまで人間であるなどと、信じられるはずがなかった。




 バクサンの攻撃をかわせるだけの立ち回りができる時点で、人の事を言えないのはホレス君も同じことか(壊)
 

4,歌が上手いのはどちらですか?

「ムムゥッ!!力技が不得手と知りつつも力で耐え凌ぐかァッ!!!」

 繰り出される怒涛の連撃に対して、ホレスはなす術もなく追い込まれていた。掲げている盾の強度も重みも彼自身が成せる最高のものであり痛手を最小限に抑えていたが、絶対的な力の差を埋めるには至らなかった。
「やかましい……!」
 膠着し続ける状況と力押しを繰り返すバクサンを前に、ここまで表情を出さずにいたホレスも、ついに苛立ちを露わにし始めた。鉄壁の布陣を敷くべく策を弄しても、そう長くは続かずに打ち破られている。
 そしてこちらが逆に如何に力で抗しようとも尽くを防がれ、更に手痛い反撃の機を与えてしまうことさえある始末だった。それが例え、極限まで鍛え抜かれた武器を以ってのことであっても、バクサンにまともな傷一つ負わせられた様子がない。
 刃が通じぬならば、と繰り出した破壊の鉄球の一撃すらも、決定打とは程遠いものでしかなかった。

「なれば、次は斯様な勝負は如何かのォッ!!!」
「何……?」

 そのような中で、不意にバクサンが提案を持ちかけるように語りかけてくる。
 時間の問題とはいえ、絶大な力の応酬の中でホレスは確実に生を掴み続けて耐え凌いでいる。バクサンからしても、このまま持久戦に持ち込む戦いとするのは面白くないのだろう。
 一体何を仕掛けてくるのかと窺う中でも隙を見せてはくれず、ホレスは盾を構えて身構えるしかなかった。

「ウワーハッハッハッハーッ!!!熱く高ぶる闘志が導くゥッ、燃え滾る漢の魂の一撃を受けよォッ!!!」
「!」

 唐突に、バクサンが右手を天高く掲げると共に響き渡る哄笑の勢いそのままにそう言い放つ。
 同時に、手のひらの上に燃え盛る炎が集って大気を貪る巨大な火球の形を成していた。

「メラゾーマァッ!!!!」

 そして、呪文の名が唱えられると共に、灼熱の炎がホレス目掛けて放り投げられる。
――無茶苦茶な……
 あの宣告そのものが、呪文の発動の引き金となる詠唱だった。メラゾーマの火球の唸りが、さしずめ術者――バクサンの情熱溢れる魂を表しているのだろうか。
――だが……
 その全てを灰燼に帰す程の業火も、今のホレスにとっては然したる脅威ではない。適正を失った代わりに、魔力に対しての耐性を宿した鬼子と蔑まれた体に、死の呪いを始めとする呪の類は効果をなさない……

「……ふん、まさかこれ程の力とはな。」

 ……はずだったが、爆ぜた火球はホレスの纏う外套を大きく焦がしていた。それに留まらず、彼自身もまた小さくない火傷を負い、その場に膝を屈していた。
――……俺の体質も、全てお見通しか。
 如何程の力を以っても並みの術者ではホレスに対して傷一つ負わせることなどできない。だが、その守りを打ち破ることに特化したものであれば話は別だった。
 呪文に対しての圧倒的な耐性も、バクサンの前ではその意義は半減している現実に、ホレスは舌打ちする。もっとも、それでも耐性がなければ、積み重ねてきた備えごと何も出来ずに燃やしつくされてしまうのだろうが。

「……ったく、歌は嫌いだってのにな。」

 高らかに唱え上げるバクサンの呪文の昂ぶりは、さながら熱き情熱の歌のようでもあった。
 そのように感じたことからかそう独り語散ちつつ、ホレスは腰に帯びた銀色の輪の内に手を差し入れる。その内に封じられていた、禍々しい雰囲気の青白い箱が取りだされる。

「ウワーハッハッハッハーッ!!!お主もこの競いに乗るかァッ!!」
「…………。」

 何かを仕掛けんとする意図を感じてそれを楽しみにしているかのように、バクサンが歓喜の声を上げるのを、ホレスは冷たい視線で見据えていた。
 触れるだけで凍りついてしまうと思わせる程の、邪悪な雰囲気を漂わせる宝の箱。それは、蔑まれていた頃の忌むべき記憶を源にして変じてしまった、ホレスにとって大切な品だった。

 それが開かれると共に奏でられるのは、家族の寵愛を受けていた幸せな日々を思わせる温かなワルツ。
 そして、その全てが打ち砕かれた激動を示す、絶望感溢れる重苦しいレクイエム。

――こいつだけは使いたくなかったが……。

 今この場に流れる曲が、思い返すだけで憎悪と憤怒に駆られてしまう程の、ホレス自身の忌まわしい記憶の根源そのものを伝え続けていた。
 それをもたらした悪夢とも言うべき力が黒い光の形を得て、ホレスの刃の切っ先へと集っていく……。




 歌=呪文とすれば、バクサンの方が分があるのは間違いないですな。もっとも、彼が実際の歌を歌うとなっても、常人が最後まで付いていけるかは怪しいものですが(壊)
 ホレスが歌が不得手なのは、元々歌自体が嫌いな理由があるからです。本編中で言い損ねたことも沢山あるもんだ。




 今は以上です。
 


・残り

5,モテるのはどちらですか?

6,動物に好かれるのはどちらですか?

7,運が悪いのはどちらですか?

8,ここなら相手には負けない!って所はありますか?

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