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興味半分の極み管理人―ヒジリの行き当たりばったりな日々の一端を載せております。
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 とりあえず、求めし道本編は、台詞回しから先に決めてしまおうと思って書いてました。現在第三話分まで完成。
 その後で文章書きの練習がてらバトンが先に完成したので、続きに上げておきます。




 本日PM9:00より、絵茶室潜りを行ってみようと思います。
 線絵の塗り絵練習及び、黒水彩の練習。
 例によって日記に順次経過を上げていこうと思うので、興味のある方は日記から、興味極まった方は茶室内よりご覧くださいまし。

 無論、拙作である事をお忘れなく、過剰な期待はしないようお願い申し上げます。
 おだてられると弱いのは相変わらずではありますが。




 さて、続きにバトンを上げときます。
 何だかホラー物を書いてみたくなった。

拍手[1回]


Q11紅い月と蝙蝠

 上に微かに空いた穴から赤い月が見える。その中に一つ小さな影が見える。
 夜の静寂の中で、巨大な蝙蝠が羽ばたきを何度も繰り返す音が幾度も耳を衝いた。

Q12高くそびえる古い塔

 その怪物が向かった先は、夜の峠の先にある古びた尖塔だった。
 どことも知れぬ高山の頂きに位置する古城。ここもまたその一部に過ぎない。
 いつとも知れぬ内に迷い込んだ根源を断たぬ内は、ここから出る術はなかった。

Q13手を繋いだ二人の人骨

 それはこの城のかつての主だろうか。玉座の間と思しき場に、二つの白骨死体が互いを抱きすくめんとするように倒れているのが見える。
 あと一歩のところで届かず、それぞれ差し伸べた手だけが触れ合っている。
 蝙蝠を追ってきた先の塔で見たこの光景を前に、悲しき運命を感じずにはいられない。

Q14仮面をつけた紳士

 いつしか、再び蝙蝠の羽ばたきが聞こえ、それはだんだんと大きくなっていく。
 軽快な靴音が床で鳴ると共に、その男――否、既に人ならざる魔物は現れた。
 人の血をすすり、許されざる永久の生を生き続ける不死者――イモータル。

 仮面を外したその瞬間に見えた血色の瞳が妖しく動くと共に、全身が縛り付けられるような感覚が走った。
 
Q15枯れゆく黒い薔薇

 ありとあらゆる命が失われていく。床や壁にあしらわれた黒薔薇の紋章も、この身に纏った外套の裾も、蝕まれるように削り取られていく。
 その上身動き一つ取れない。なすすべもないこの状況に浮かぶものは、恐怖でなければ死の覚悟より他はない。

Q16血の涙を流す女神

 古城の離れにある一室。そこは血塗られた廃城の中にあって、ただ一つの静謐さを保った場だった。
 それを支えるように、部屋の中央に静かに佇む無縫の天女像。その瞳なき双眸に、窓から吹き込んだ雨があたる。
 血の如く赤い月の光を照り返すそれは、赤くありながらもおどろおどろしいものは全く感じさせない神聖さを帯びていた。

Q17机に置かれた毒薬の小瓶

 雨音と共に、急に体に掛けられた縛が解ける。だが、侵食は止まらない。
 侵食をもたらすイモータルの力から逃れるうちに、ひとつの小瓶が目に入る。
 ユーリックはそれを躊躇うことなく開け放ち、左手に持っていた銀の剣へと振りまいた。

 風化し続けて失われていたはずの輝きが戻り、聖なる十字の剣が、元の威光を取り戻す。
 裂帛の気合と共に投じられたその切っ先は、イモータルの心臓を一寸も違うことなく射抜いていた。

Q18夜の海に浮かぶ廃墟

 不死者が跡形もなく消え果てると共に、城を支える山々が一斉に崩れ出す。
 混乱したように逃げ出す蝙蝠の群れが夜闇に消えていく中で、いつしか足元にまで水が迫っている。
 それでも、全く慌てた様子を見せずにゆっくりと尖塔の上まで歩んで行った。

Q19蛇とロザリオ

 禍々しさが消えたのか、月は銀白にも似た清廉な輝きを取り戻して、優しく夜空を照らしている。
 崩れ落ちた城と山々の中に残る女神像が、この世界でユーリックが目にした最後のものだった。

Q20お疲れ様でした。いかがでしたか?よろしかったらご感想を。

 意外と話の流れができてるのに驚きです。創り込めばもっと面白い話ができたのかも。


 かなりバンパイアハンター系列の作品のイメージに感化されてる気がします。
 肝試しにも見えなくもない…夏には何か怖ーい作品でも作ってみましょうか?(薄笑)
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