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興味半分の極み管理人―ヒジリの行き当たりばったりな日々の一端を載せております。
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 まだやることが沢山残ってるけど、小説の構想が大分進んできました。
 早ければ今週中にも本編の更新を再開できそうです。

 ゾーマとの戦い、アレで良かったのか……(壊)




 一昨日一度拍手して下さった方へのお礼を忘れてた(酷)
 ありがとうございます!

 以下は温存していたネタになります。
 バトンは……バクサン書くのが極端に難しくてまだ進んでないです(笑)

 というより、バクサンの話って需要はあるのかな……。

拍手[0回]



 立ち並ぶ家屋と綺麗に敷き詰められた石畳が広がる、静かながらも大きな町の広場に響く乾いた音。
 長くも硬さを帯びた髪をもつ長身の少女と、彼女よりも頭一つ低い少年が、それぞれの手に取った木剣で打ち合っている。
 とはいえ、攻めているのは専ら少年の方だったが。

 身軽な少年の運動量からくる手数で、一気に畳み込まんとしているのは誰の目から見ても明らかだった。
 だが、少女はその一つ一つを完全に見通しているかのようだった。突きだされる剣を半身を逸らすだけでかわし、時には切っ先を払うことで狙いを逸らして意を削ぐ。
「へっ、逃げてばっかじゃ勝負にならねぇぜ。」
 それでも少年はひるんだ様子すらなく、何度となく少女へと躍りかかっていた。
 暴れまわって尚有り余る体力に任せて、ひたすらに剣を振るって防御を突き抜けようと躍起になっている。
――入った!!
 息をつく間もなく繰り出される連撃の一つが、これまでいなし続けてきた少女の剣を弾き、その体勢を崩す。
 決定的な隙をさらしているこの好機を逃さず、少年はすかさず止めの一撃を繰り出さんと大きく剣を振り抜いた。

「……!」

 だが、その渾身の一撃は空しく空を切っていた。目の前でよろめいていたはずの少女の姿もどこにもない。
「げ!!」
 呆気に取られて一瞬踏みとどまったその時、不意に乾いた音と共に頭に軽い衝撃が走る。
「く……くっそお……」
 大した事のない痛みと裏腹に、彼は叩かれた部位、訓練用の防具の辺りをおさえながら力なく地に膝を屈する。
「また負けちまったぜ……。」
 そして、先ほどの快活さが嘘みたいな弱弱しさで、悔しそうにそう呟くだけだった。
 まだ年若いとはいえ男として生まれた自分が、女性である少女にあっさりと負けてしまうことへの悔しさが滲み出ている。
 それを感じながらも、少女の方は特に気にした様子もなくただ微笑ましく見守っていた。
「姉ちゃん、どうしてそんなつええんだよ……。何だか滅茶苦茶弱そうなのにな……。」
「そう……かな。」
「だってよ、全然怖くねえもん。何て言うか、迫力も全然ねぇし。」
「え??」
 女性にしては背丈も高いが、その物静かで穏やかな雰囲気が先程の流れるような剣技を持つ者と思わせない。
 馬鹿正直に剣を振るい続けて力に覚えのある少年の猛攻を容易く受け流すだけの力の差があるなどと、誰が思えるだろうか。
「まぁ、そうでなくっちゃレフィル姉ちゃんじゃねえもんな。」
「うーん……」
 誰もを圧倒し、魅了するだけの力がありながらも、気兼ねなく接することのできる相手として見てくれる。
 己が生き延びるためだけに剣を極めた先に、このような静かで満ち足りた時を迎えられたことをレフィルは幸せに思っていた。




 
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