興味半分の極み管理人―ヒジリの行き当たりばったりな日々の一端を載せております。
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Q2.あなたの職業と、装備品は何ですか?
木の枠組みによって窓に留められたガラスを通じて差し込む陽光が、白い布へと差し掛かり、照らし出すものへと温もりを与えていく。
「ねえ、ホレスはどうして旅をしているの?」
そうした母の胎内にも似た快適な寝床の内に身を委ねる中で、少年は、傍らに座る綺麗な金髪の少女―ディルジにそう尋ねられた。
「多くのものを知り、手に入れる。ただ、それだけだ。」
それに対するホレスの答えは、至極単純にして深いものであった。
「よく分からないけど、たった一人でえらいわねぇ。」
ディルジもまた、少年の言葉に込められた意味を捉えかねていたが、それでも目的あって彼が旅している事をどことなしに感じる事ができた。
そもそも、ホレスの答えは旅に身を置く冒険者のみが返しうるものではない。探し求める事は、何も旅だけに限られたものなどではなく、この世を彷徨う多くの者が常々行ってきた事と言える。だからこそ、違和感なく伝わったのかもしれない。
少なくとも、旅を始めてから一年程度を過ごしただけの、若輩の冒険者の未熟を感じさせないものであった。
「あら、あなたの着ていたものならそこにかけてあるわよ。随分ボロボロだったから、少し直させてもらったけど。」
ふと、ディルジはホレスへとそう告げていた。
時折しきりに自らの衣服を改めるその様から、少年が思うところをすぐに察した一言だった。
指差された方を見やると、橙に染め上げられた厚手の旅装束と裾と袖元が擦り切れた黒の外套が壁に架けられている。死の猟犬によって傷つけられたはずの三筋の跡は綺麗に縫い合わされていた。
また、その下には丁寧に畳まれた黒の上着とズボンと、脚絆や手甲と言った身につけていたものが安置されている。
「そうか…。すまないな、余計な手間をかけて…」
「もう、余計って何よ。可愛くないわねぇ。」
行き倒れたところを助けてもらったばかりか、衣服を整えてまでくれた事に感謝の念を覚える。
が、素直に礼を告げるつもりが、要らぬ事まで零してしまった事が少々気になったのか、ディルジは腰に手を当てて怒った様な仕草を見せた。
「着替えたら少し待ってて。ご飯にしましょ。」
だが、すぐに温かな笑顔へと表情を戻しながら、彼女は少年へとそう告げて、部屋の中から去っていった。
その姿に、彼は微かにはるか昔に感じた温もりを感じた様な気がした。
「…これで、全部か。」
ディルジがまとめておいてくれた衣服を身に付けながら、少年は袋の中に収められた手持ちの品を改めた。
―手ぶらと変わりないか、これは。
樹海を彷徨う中で、武器や薬草などの道具や食糧までも尽き、残っているのは僅かばかりの路銀だけであった。
おそらく大きな町の市場辺りにまで行けばまたそうした品を買い揃える事もできるかもしれないが、それまでは恐らくこの何もない状況を切り抜けなければならないだろう。
―さて、どうしたものか…。
せめて食糧だけでも調達しない事には、この先の旅は厳しいものとなるだろう。
―いずれにせよ、動かない事には始まらないか。
とりあえず、一度旅の中での食糧を用意してくれる様に頼み込んでみよう。そのための見返りを求められるならば、相応の事は覚悟しているつもりだった。
或いは行き倒れた自分を勝手に助けたあのお節介な少女ならば、言わずとも勝手に用意してくれるかもしれない。
いつしか辺りに漂う香ばしい匂いを感じながら、彼は部屋から出ようとした。
「…ん?」
だが、そのとき遠くの方から何か物音が聞こえてくるのを感じた様な気がした。
―……大勢の足音?それに…
その耳は、確かに樹海の内に切り開かれた辺鄙な里へと忍び寄る者達の気配を感じ取っていた。そして、急速にここに近づいてくる様な、段々と大きくなる一人の荒い吐息と、土を蹴る靴音。
― 一体何が…?
その穏やかならぬ予感を漂わせている物音を前に、少年は戸惑いを隠せずに様子を伺いながら、ディルジの待つ食卓へと歩みを進めた。
「逃げろ、ディルジ!人攫いどもが来るぞ!!」
程なくして、扉が乱暴に開け放たれた音と共に、怒声にも似た男の切迫した叫びが、少年の耳を強く打った。
「おじさん!!」
同時に彼が目にしたものは、駆けつけてきた中年の男の来訪への驚きのあまり、手にした焼きたてのパンを取り落としそうになっている、金の一つ結びの若い女の姿であった。
持込みなしこそ、不思議のダンジョンシリーズの浪漫というものじゃあ!!
持ち込みありのダンジョンで怖いところと言ったらば、盾が貧弱だったりケンゴウやがいこつ剣士系に弾かれたり、ゲイズやだいまどうなどに催眠で勝手に投げさせられたり変化の壷に入れさせられたりされると…深層で700ダメージとか余裕でいけるトコですからねぇ…。
トルネコ3じゃあ弱化のワナなんて怖い子もいますから。あれが対策なしで終盤で出てくるとまずオシマイです。不思議の宝物庫深層で、ロトの盾でも平気で200行きますからねぇ…。
叙情的に書くのに慣れすぎて、本編がまたイメージ崩壊起こしそうだ…。
さぁ、どうしたもんだぁ…??
木の枠組みによって窓に留められたガラスを通じて差し込む陽光が、白い布へと差し掛かり、照らし出すものへと温もりを与えていく。
「ねえ、ホレスはどうして旅をしているの?」
そうした母の胎内にも似た快適な寝床の内に身を委ねる中で、少年は、傍らに座る綺麗な金髪の少女―ディルジにそう尋ねられた。
「多くのものを知り、手に入れる。ただ、それだけだ。」
それに対するホレスの答えは、至極単純にして深いものであった。
「よく分からないけど、たった一人でえらいわねぇ。」
ディルジもまた、少年の言葉に込められた意味を捉えかねていたが、それでも目的あって彼が旅している事をどことなしに感じる事ができた。
そもそも、ホレスの答えは旅に身を置く冒険者のみが返しうるものではない。探し求める事は、何も旅だけに限られたものなどではなく、この世を彷徨う多くの者が常々行ってきた事と言える。だからこそ、違和感なく伝わったのかもしれない。
少なくとも、旅を始めてから一年程度を過ごしただけの、若輩の冒険者の未熟を感じさせないものであった。
「あら、あなたの着ていたものならそこにかけてあるわよ。随分ボロボロだったから、少し直させてもらったけど。」
ふと、ディルジはホレスへとそう告げていた。
時折しきりに自らの衣服を改めるその様から、少年が思うところをすぐに察した一言だった。
指差された方を見やると、橙に染め上げられた厚手の旅装束と裾と袖元が擦り切れた黒の外套が壁に架けられている。死の猟犬によって傷つけられたはずの三筋の跡は綺麗に縫い合わされていた。
また、その下には丁寧に畳まれた黒の上着とズボンと、脚絆や手甲と言った身につけていたものが安置されている。
「そうか…。すまないな、余計な手間をかけて…」
「もう、余計って何よ。可愛くないわねぇ。」
行き倒れたところを助けてもらったばかりか、衣服を整えてまでくれた事に感謝の念を覚える。
が、素直に礼を告げるつもりが、要らぬ事まで零してしまった事が少々気になったのか、ディルジは腰に手を当てて怒った様な仕草を見せた。
「着替えたら少し待ってて。ご飯にしましょ。」
だが、すぐに温かな笑顔へと表情を戻しながら、彼女は少年へとそう告げて、部屋の中から去っていった。
その姿に、彼は微かにはるか昔に感じた温もりを感じた様な気がした。
「…これで、全部か。」
ディルジがまとめておいてくれた衣服を身に付けながら、少年は袋の中に収められた手持ちの品を改めた。
―手ぶらと変わりないか、これは。
樹海を彷徨う中で、武器や薬草などの道具や食糧までも尽き、残っているのは僅かばかりの路銀だけであった。
おそらく大きな町の市場辺りにまで行けばまたそうした品を買い揃える事もできるかもしれないが、それまでは恐らくこの何もない状況を切り抜けなければならないだろう。
―さて、どうしたものか…。
せめて食糧だけでも調達しない事には、この先の旅は厳しいものとなるだろう。
―いずれにせよ、動かない事には始まらないか。
とりあえず、一度旅の中での食糧を用意してくれる様に頼み込んでみよう。そのための見返りを求められるならば、相応の事は覚悟しているつもりだった。
或いは行き倒れた自分を勝手に助けたあのお節介な少女ならば、言わずとも勝手に用意してくれるかもしれない。
いつしか辺りに漂う香ばしい匂いを感じながら、彼は部屋から出ようとした。
「…ん?」
だが、そのとき遠くの方から何か物音が聞こえてくるのを感じた様な気がした。
―……大勢の足音?それに…
その耳は、確かに樹海の内に切り開かれた辺鄙な里へと忍び寄る者達の気配を感じ取っていた。そして、急速にここに近づいてくる様な、段々と大きくなる一人の荒い吐息と、土を蹴る靴音。
― 一体何が…?
その穏やかならぬ予感を漂わせている物音を前に、少年は戸惑いを隠せずに様子を伺いながら、ディルジの待つ食卓へと歩みを進めた。
「逃げろ、ディルジ!人攫いどもが来るぞ!!」
程なくして、扉が乱暴に開け放たれた音と共に、怒声にも似た男の切迫した叫びが、少年の耳を強く打った。
「おじさん!!」
同時に彼が目にしたものは、駆けつけてきた中年の男の来訪への驚きのあまり、手にした焼きたてのパンを取り落としそうになっている、金の一つ結びの若い女の姿であった。
持込みなしこそ、不思議のダンジョンシリーズの浪漫というものじゃあ!!
持ち込みありのダンジョンで怖いところと言ったらば、盾が貧弱だったりケンゴウやがいこつ剣士系に弾かれたり、ゲイズやだいまどうなどに催眠で勝手に投げさせられたり変化の壷に入れさせられたりされると…深層で700ダメージとか余裕でいけるトコですからねぇ…。
トルネコ3じゃあ弱化のワナなんて怖い子もいますから。あれが対策なしで終盤で出てくるとまずオシマイです。不思議の宝物庫深層で、ロトの盾でも平気で200行きますからねぇ…。
叙情的に書くのに慣れすぎて、本編がまたイメージ崩壊起こしそうだ…。
さぁ、どうしたもんだぁ…??
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外から見える一部からも、内に秘めたる何よりも深い闇を醸しだす、そんな深い森。
その中に、ただ一人彷徨う少年の姿があった。
頭に生えた銀の髪は、長く野に佇むその果てに汚れと傷で錆びついたかのように、その輝きを失っている。
濃い緑を湛えた瞳には既に生気はなく、光なき樹海の内では映し出す光もなかった。
そして、長きに渡って何も口にしていないその体は酷くやせこけて、暗い死の影が深く色づいている。
だが、それでも彼は何も言わずに黙々と歩き続けた。死に逝こうとするその姿とは逆に、彼は確かに生きようと足を前に進めていく。
「…っ!こんなときに…」
朦朧とする意識の中、前方に魔物の気配を感じ取り、彼はすぐさま身構えた。
既に手持ちの道具は殆ど失い、残ったものはこの身を守る最後の牙…常々多く用いられてきた古びた小振りの剣だけであった。
「デス…ジャッカル……か…」
死した後に光の理に反して蘇らされて、腐敗の中で滅びを待つだけの血塗られた猟犬―デスジャッカル。
群れからはぐれて獲物も見い出せずにある末に飢えた一体が、待望の時にようやく糧に巡り会えた歓びの唸りを上げる音を、彼は静かに聞いていた。
互いに飢えて倒れようとしている身。勝ち得た者だけがこの場を生き残る弱肉強食の理。それはこの場においても裏切る事なく存在していた。
「……こ…の…!!」
不意に飛び掛ってきた死した猟犬の爪牙をかわし切る事は叶わず、彼はその身を守る黒の外套ごと、肩口を引き裂かれて三筋もの傷を負い、苦悶に表情を歪めた。
―まずい…
それが宿す毒素は、獲物を捕らえるべくして己が身の内で練り上げし蠍や蜂などのそれとは比較にならぬ程弱いものであった。だが、それでも自浄の能を失った腐敗の徒の爪も、死肉を貪る小さき者どもが宿るが故に決して侮れない脅威である。
「…ちぃ……っ!!」
満足に手当てをする暇などなく、再び襲い来るデスジャッカルの攻撃を身を翻して交わし、黒の外套の内へと巻き込んだ。
「そこだ…!」
行く手を遮る黒い布にぶつかって猟犬が僅かに怯んだ隙に、少年は短剣をその首筋へと勢い良く突き刺した。腐臭漂う死肉は、今の一撃で刻まれた傷より広がる皹によって壊れ始め、やがてはその体は湿気を多く含んだ様な重苦しい音と共に地面へと崩れ落ちた。
「…うぐ…ぅ…っ!!」
だが、少年もまた、傷の激痛に耐える事はできず、肩口を手で押さえていた。どうにか身を立てようと足は地に着かずにあったが、それでも震えは止まらなかった。
「くそ…!!ここまで…か!?」
飢えによって身を苛まれている以上、負わされた傷を自らの力で癒せる時も無い。
しかし、死は元より覚悟して出でた旅の内でも、おめおめと命を捨てるつもりもない。
彼は最後の力を振り絞って、必死に生への道を闇雲に探り始めた。
「…っ!?」
…が、不意にその足元が虚空を踏むのを感じ取り、彼は思わず息を呑む。
「―――っ!!」
正しい認識を失った今の彼の感覚では、そこにあった断崖の存在を正確に感じ取る事はできなかった。
少年は吸い込まれる様にして、地の底へと落ちていった。
「…!」
だが、それは決して彼の死を意味したものではなかった。
「……俺は…生きている…のか…?」
開かれた目が映し出しているのは切り出された木々によって形作られた骨組みによる天井。
横たえられた身を支えるのは白いシーツと柔らかい布団が敷かれた清潔なベッド。
最後に目に映ったのは死出の道。そう理解していた彼にとって、今目の前に見える生に満ちるこの場は、全く解せぬものでしかなかった。
「あら、気がついたのね!」
そのとき、甲高い歓喜の声が唐突に少年の耳を打った。そのかしましさに微かに顔をしかめながら、彼はその声の主へと振り返った。
そこには、金色の長髪を後ろで束ね、前髪を綺麗に切り揃えた若い女の姿だった。年のころは、微かに感じられる艶やかさから見て、少年よりも幾分か上と見られる年齢であろうか。
「このまま目を覚まさないかも…って、心配したのだけれど、目を覚まして良かったわ。」
たおやかな笑みを浮かべながら、彼女は手にした椀の中身を匙ですくい上げ、少年の口元へと運んでいた。
清楚にして美しい、そんな慈母の様な、優しい姉を思わせる姿。
だが、それを目にしても、少年の表情は全く変わる様子はなく、ただなされるがままにされていた。
肩の傷は幾らか癒えたのか、既に痛みは大分引いている。
しかし、今の彼には身を起こす気力は残されていなかった。大分汗を流したのか、身を包んでいる寝巻きは大分湿っているのが感じられる。
その最中で体力が失われた…とあれば、このまま体の重みに身を委ねる他はない。それだけの事であった。
「わたし、ディルジ。あなたは?」
運ばれてくる温かな糧を拒む事なく身に受け入れる少年を見て満足げに笑いながら、彼女―ディルジはそう問い掛けてきた。
「ホレス。」
その問いに対して、彼はただ、静かに素っ気なくそう返すだけだった。
唐突に始まりました、冒険ばとん。以下、お品書き…
冒険バトン
1.あなたは今から魔王を倒しに冒険に出ます、早速ですがお名前は?
2.あなたの職業と、装備品は何ですか?
3.連れて行く仲間は何と言う名前ですか?(何人でも可)
4.途中で変なアイテムを発見。そのアイテムを簡単に説明してください。
5.それを見て一言。
6.とうとう魔王の城へ。すると魔王の護衛部隊が出現!必殺技で全滅させよう!その必殺技の名前は?
7.ついに魔王と対決!相手に向けて一言どうぞ!
8.戦ってみると超楽勝、その原因は?
いつか冒険に関わるバトンを書いてみたいと思っておりました。
今一作目はプロットが立ったので幾分簡単に書けました。…その分長くなりましたので、これ以上多くは語れなかったものでござんすが。
不思議のダンジョンテイストで書き上げようかと。
ディルジ:Goldを逆に書いたアナグラムDlogを更に滅茶苦茶に加工したもの。Dilgy…か。ネーミングなんてそんなモンでしょー…(溜息)金髪ポニテで書いて見たわけですが、この先に果たして影響するかは微妙なところでござんす。
で…こんなん手に入れてまいりました(壊)
頂きものをこんなん言うて…酷いなあ、私は。
その中に、ただ一人彷徨う少年の姿があった。
頭に生えた銀の髪は、長く野に佇むその果てに汚れと傷で錆びついたかのように、その輝きを失っている。
濃い緑を湛えた瞳には既に生気はなく、光なき樹海の内では映し出す光もなかった。
そして、長きに渡って何も口にしていないその体は酷くやせこけて、暗い死の影が深く色づいている。
だが、それでも彼は何も言わずに黙々と歩き続けた。死に逝こうとするその姿とは逆に、彼は確かに生きようと足を前に進めていく。
「…っ!こんなときに…」
朦朧とする意識の中、前方に魔物の気配を感じ取り、彼はすぐさま身構えた。
既に手持ちの道具は殆ど失い、残ったものはこの身を守る最後の牙…常々多く用いられてきた古びた小振りの剣だけであった。
「デス…ジャッカル……か…」
死した後に光の理に反して蘇らされて、腐敗の中で滅びを待つだけの血塗られた猟犬―デスジャッカル。
群れからはぐれて獲物も見い出せずにある末に飢えた一体が、待望の時にようやく糧に巡り会えた歓びの唸りを上げる音を、彼は静かに聞いていた。
互いに飢えて倒れようとしている身。勝ち得た者だけがこの場を生き残る弱肉強食の理。それはこの場においても裏切る事なく存在していた。
「……こ…の…!!」
不意に飛び掛ってきた死した猟犬の爪牙をかわし切る事は叶わず、彼はその身を守る黒の外套ごと、肩口を引き裂かれて三筋もの傷を負い、苦悶に表情を歪めた。
―まずい…
それが宿す毒素は、獲物を捕らえるべくして己が身の内で練り上げし蠍や蜂などのそれとは比較にならぬ程弱いものであった。だが、それでも自浄の能を失った腐敗の徒の爪も、死肉を貪る小さき者どもが宿るが故に決して侮れない脅威である。
「…ちぃ……っ!!」
満足に手当てをする暇などなく、再び襲い来るデスジャッカルの攻撃を身を翻して交わし、黒の外套の内へと巻き込んだ。
「そこだ…!」
行く手を遮る黒い布にぶつかって猟犬が僅かに怯んだ隙に、少年は短剣をその首筋へと勢い良く突き刺した。腐臭漂う死肉は、今の一撃で刻まれた傷より広がる皹によって壊れ始め、やがてはその体は湿気を多く含んだ様な重苦しい音と共に地面へと崩れ落ちた。
「…うぐ…ぅ…っ!!」
だが、少年もまた、傷の激痛に耐える事はできず、肩口を手で押さえていた。どうにか身を立てようと足は地に着かずにあったが、それでも震えは止まらなかった。
「くそ…!!ここまで…か!?」
飢えによって身を苛まれている以上、負わされた傷を自らの力で癒せる時も無い。
しかし、死は元より覚悟して出でた旅の内でも、おめおめと命を捨てるつもりもない。
彼は最後の力を振り絞って、必死に生への道を闇雲に探り始めた。
「…っ!?」
…が、不意にその足元が虚空を踏むのを感じ取り、彼は思わず息を呑む。
「―――っ!!」
正しい認識を失った今の彼の感覚では、そこにあった断崖の存在を正確に感じ取る事はできなかった。
少年は吸い込まれる様にして、地の底へと落ちていった。
「…!」
だが、それは決して彼の死を意味したものではなかった。
「……俺は…生きている…のか…?」
開かれた目が映し出しているのは切り出された木々によって形作られた骨組みによる天井。
横たえられた身を支えるのは白いシーツと柔らかい布団が敷かれた清潔なベッド。
最後に目に映ったのは死出の道。そう理解していた彼にとって、今目の前に見える生に満ちるこの場は、全く解せぬものでしかなかった。
「あら、気がついたのね!」
そのとき、甲高い歓喜の声が唐突に少年の耳を打った。そのかしましさに微かに顔をしかめながら、彼はその声の主へと振り返った。
そこには、金色の長髪を後ろで束ね、前髪を綺麗に切り揃えた若い女の姿だった。年のころは、微かに感じられる艶やかさから見て、少年よりも幾分か上と見られる年齢であろうか。
「このまま目を覚まさないかも…って、心配したのだけれど、目を覚まして良かったわ。」
たおやかな笑みを浮かべながら、彼女は手にした椀の中身を匙ですくい上げ、少年の口元へと運んでいた。
清楚にして美しい、そんな慈母の様な、優しい姉を思わせる姿。
だが、それを目にしても、少年の表情は全く変わる様子はなく、ただなされるがままにされていた。
肩の傷は幾らか癒えたのか、既に痛みは大分引いている。
しかし、今の彼には身を起こす気力は残されていなかった。大分汗を流したのか、身を包んでいる寝巻きは大分湿っているのが感じられる。
その最中で体力が失われた…とあれば、このまま体の重みに身を委ねる他はない。それだけの事であった。
「わたし、ディルジ。あなたは?」
運ばれてくる温かな糧を拒む事なく身に受け入れる少年を見て満足げに笑いながら、彼女―ディルジはそう問い掛けてきた。
「ホレス。」
その問いに対して、彼はただ、静かに素っ気なくそう返すだけだった。
唐突に始まりました、冒険ばとん。以下、お品書き…
冒険バトン
1.あなたは今から魔王を倒しに冒険に出ます、早速ですがお名前は?
2.あなたの職業と、装備品は何ですか?
3.連れて行く仲間は何と言う名前ですか?(何人でも可)
4.途中で変なアイテムを発見。そのアイテムを簡単に説明してください。
5.それを見て一言。
6.とうとう魔王の城へ。すると魔王の護衛部隊が出現!必殺技で全滅させよう!その必殺技の名前は?
7.ついに魔王と対決!相手に向けて一言どうぞ!
8.戦ってみると超楽勝、その原因は?
いつか冒険に関わるバトンを書いてみたいと思っておりました。
今一作目はプロットが立ったので幾分簡単に書けました。…その分長くなりましたので、これ以上多くは語れなかったものでござんすが。
不思議のダンジョンテイストで書き上げようかと。
ディルジ:Goldを逆に書いたアナグラムDlogを更に滅茶苦茶に加工したもの。Dilgy…か。ネーミングなんてそんなモンでしょー…(溜息)金髪ポニテで書いて見たわけですが、この先に果たして影響するかは微妙なところでござんす。
で…こんなん手に入れてまいりました(壊)
頂きものをこんなん言うて…酷いなあ、私は。
1時~7時までサーバーメンテナンスだそうで、とりあえず急げ急げと
なんでいつの間にか×ボタン押してんだ…また途中の日記が消えた…orz
データ先にとっときゃ良かったなぁ…ともあれ本題に!
1.頂いた~
誕生日プレゼントありがとうござんす!!
見終わった瞬間に爆死してしまいました(笑)
2.トリが飛んでる
また今日も大トリ物の始まりの予感が…
いつものことですけれどね(壊)
3.メシよこせ~
今日も…ぬかった。
時間帯(&私自身の行動)可笑しいっす…ホント。
4.ヴィールスについて
…感染の影響で休学になったってのに出歩いてる子供達。
確かに…退屈なのは分かるけんど…。自己責任が及ばぬ範囲とは確かにそのとおりな…。夏場まで蔓延するんでしょうかね、アレ?湿気などに弱い言うから、軽視しちまうわけですが…。
CPウィルスについては、どう考えればいいか、まだ手も足も出しあぐねてます。せいぜいできるのはセキュリティチェックぐらい…だろうか。後は自重するとは言ったものの、どこで自重?
トリー!!トリー!!(壊)
もう程なくしてそう叫びながら追いかけまわささざるを得なくなるだろうなぁ…。
やっぱり突っつかれると確実に1ダメージは喰らうな…あれ。
追記;投票終了しました!!ご協力してくださった方、ありがとうございました!!
これを書くためにトリとめのない日記にしたのになぁ。(爆
)
なんでいつの間にか×ボタン押してんだ…また途中の日記が消えた…orz
データ先にとっときゃ良かったなぁ…ともあれ本題に!
1.頂いた~
誕生日プレゼントありがとうござんす!!
見終わった瞬間に爆死してしまいました(笑)
2.トリが飛んでる
また今日も大トリ物の始まりの予感が…
いつものことですけれどね(壊)
3.メシよこせ~
今日も…ぬかった。
時間帯(&私自身の行動)可笑しいっす…ホント。
4.ヴィールスについて
…感染の影響で休学になったってのに出歩いてる子供達。
確かに…退屈なのは分かるけんど…。自己責任が及ばぬ範囲とは確かにそのとおりな…。夏場まで蔓延するんでしょうかね、アレ?湿気などに弱い言うから、軽視しちまうわけですが…。
CPウィルスについては、どう考えればいいか、まだ手も足も出しあぐねてます。せいぜいできるのはセキュリティチェックぐらい…だろうか。後は自重するとは言ったものの、どこで自重?
トリー!!トリー!!(壊)
もう程なくしてそう叫びながら追いかけまわささざるを得なくなるだろうなぁ…。
やっぱり突っつかれると確実に1ダメージは喰らうな…あれ。
追記;投票終了しました!!ご協力してくださった方、ありがとうございました!!
これを書くためにトリとめのない日記にしたのになぁ。(爆
)
…いや、生きてます。うぅ…ようやく帰ってこれたぁ…。
結局ベストは尽くせず、後ろめたさというしこりは残ってしまいましたが、どうにか月曜を乗り切りました。備えも…今度はある程度してるからそんなに心配するこたぁない…多分。
それよかメシくれメシぃい……
おにぎりぃい……一個しか喰ってねぇんだぁ…。油断してたらそのままノンストップでぇ…十時までぶっとうしさぁ…
おねげぇですだ!!そのおにぎりゆずってくだせぇ!!
→いいえ
腹が減って死にそうですだ!!どうかゆずってくだせぇ!!
→いいえ
老人は餓死してしまった。なんだか怨みを買ってしまった様な気がする…
おにぎりぃいい!!おにぎりをくれぇええええええええええええっ!!
(風来のシレン 腹減りじじいのイベントより)
ごめんちゃい…いつも見捨ててしまって。助けると幸せの種が手に入るのですが、最後の一個のおにぎりをあげる余地はないんですわ…。
まわるポリゴンに満腹度減らされるにしても、これだけは譲れなかっただ…。
いや、腹減りのままの戦いの恐ろしさをリアルに味わった…んだか……。
ともかく、油断した!
また後で買いにいけるだろうと高を括った私が悪い!!
とりあえずしゃあないから…腹減り状態のまま寝ておきます。寝る前の食事はあんまり良くないいうんで…。
おやすみなさい~…。
結局ベストは尽くせず、後ろめたさというしこりは残ってしまいましたが、どうにか月曜を乗り切りました。備えも…今度はある程度してるからそんなに心配するこたぁない…多分。
それよかメシくれメシぃい……
おにぎりぃい……一個しか喰ってねぇんだぁ…。油断してたらそのままノンストップでぇ…十時までぶっとうしさぁ…
おねげぇですだ!!そのおにぎりゆずってくだせぇ!!
→いいえ
腹が減って死にそうですだ!!どうかゆずってくだせぇ!!
→いいえ
老人は餓死してしまった。なんだか怨みを買ってしまった様な気がする…
おにぎりぃいい!!おにぎりをくれぇええええええええええええっ!!
ふははははははははははははははははははははは!!
(風来のシレン 腹減りじじいのイベントより)
ごめんちゃい…いつも見捨ててしまって。助けると幸せの種が手に入るのですが、最後の一個のおにぎりをあげる余地はないんですわ…。
まわるポリゴンに満腹度減らされるにしても、これだけは譲れなかっただ…。
いや、腹減りのままの戦いの恐ろしさをリアルに味わった…んだか……。
ともかく、油断した!
また後で買いにいけるだろうと高を括った私が悪い!!
とりあえずしゃあないから…腹減り状態のまま寝ておきます。寝る前の食事はあんまり良くないいうんで…。
おやすみなさい~…。
せめてもの…
明後日が誕生日という事ですが、いつもながらどうにも家族との時間の都合が合わないので、家で祝って頂きました。
…太陽とお月さんみたいな関係なので、平日はなかなか一緒に過ごせないんですよね。
焼かれたケーキをウマウマ言いながら食べてました(壊)。中に入ってるカスタードクリームがたまんない…。
チーズケーキ好きなわけですが、こういうのもいいなぁ……。
で、昨日一昨日、そして明日の件が片付いていないので、溜め込んだ成果物を今即興で上げてみました。
Revise 登場人物紹介 サンプル
色調などは後々改善する予定です。特にレフィルの色は暗すぎると今自覚したところで。
再開する折には、物語の最初からまた更新し直します。まぁ…、追加分以外は今置いてある品を少し手直しする程度なので、然程の手間じゃあありませんが。求めし道本編の妙な展開に惑わされがちな方向けに整えなおした作品―言うなれば整地された道、と言う様な形で頑張っていこうかな…と。
本編をあまりにいい加減に書きすぎたので、丁寧に読んで下さっている方にとっては苦痛となる場面が多いんですよね…。伏線の矛盾の修正跡とか、混乱させる要素がタップリとありましてねぇ。
もちろん、この茨道もまだまだ続けていきますとも!!
二兎追う者は一兎も得ずなので、当分はコチラがメインとなりましょうが。
一票感謝!ついにラスト一日だぁ…早いねぇ…。
DQ9、予約せずに今に至るんですな…。折角コンサートとるからには、製品も持っておきたい心理はあるというに。
で、後は誰と出かけるかを決めるだけです。当日が平日だからなぁ…。
で、おまけ…。吹雪の剣を久々に描いてました。Pixiaで。
明後日が誕生日という事ですが、いつもながらどうにも家族との時間の都合が合わないので、家で祝って頂きました。
…太陽とお月さんみたいな関係なので、平日はなかなか一緒に過ごせないんですよね。
焼かれたケーキをウマウマ言いながら食べてました(壊)。中に入ってるカスタードクリームがたまんない…。
チーズケーキ好きなわけですが、こういうのもいいなぁ……。
で、昨日一昨日、そして明日の件が片付いていないので、溜め込んだ成果物を今即興で上げてみました。
Revise 登場人物紹介 サンプル
色調などは後々改善する予定です。特にレフィルの色は暗すぎると今自覚したところで。
再開する折には、物語の最初からまた更新し直します。まぁ…、追加分以外は今置いてある品を少し手直しする程度なので、然程の手間じゃあありませんが。求めし道本編の妙な展開に惑わされがちな方向けに整えなおした作品―言うなれば整地された道、と言う様な形で頑張っていこうかな…と。
本編をあまりにいい加減に書きすぎたので、丁寧に読んで下さっている方にとっては苦痛となる場面が多いんですよね…。伏線の矛盾の修正跡とか、混乱させる要素がタップリとありましてねぇ。
もちろん、この茨道もまだまだ続けていきますとも!!
二兎追う者は一兎も得ずなので、当分はコチラがメインとなりましょうが。
一票感謝!ついにラスト一日だぁ…早いねぇ…。
DQ9、予約せずに今に至るんですな…。折角コンサートとるからには、製品も持っておきたい心理はあるというに。
で、後は誰と出かけるかを決めるだけです。当日が平日だからなぁ…。
で、おまけ…。吹雪の剣を久々に描いてました。Pixiaで。